【イタリア旅行記 その10】ピサの斜塔を登る!&世界最古の薬局
午前中にウフィッツィ美術館などを見学し、午後からはオプションツアー『ピサの斜塔見学』に出発です。
ピサの斜塔は、フィレンツェからバスで約1時間半のところにあります。大型バスの駐車場からピサのドゥオーモ広場まではシャトルバス(1人1€)に乗り換えて約10分。バスラムだと(2€)。
斜塔のあるドゥオーモ広場は壁に囲まれていて、入り口まで中は全く見えません。しかし、サンタマリア門をくぐった瞬間「おぉぉ!」という感嘆の声をあげるほどインパクトがあります。確かに傾いてる!
広場では、“インスタ映え”を狙った撮影大会が~「そう、ちょい右」「はい、そこでまっすぐ」~的な感じで繰り広げられていました(笑)
現地の名物ガイドさんによると、ピサの斜塔の横に建つドゥオーモは、イタリアのロマネスク建築の傑作なのだとか。十字型の建物の内部に、ロマネスク様式の円形アーチや縞模様のイスラム風アーチなどが見られ、見事に調和しています。
金箔の貼られた、豪華な格子細工の天井を指さして、ガイドさんが私たちに訪ねます。
「あれは何だか分かりますか?」
そこには『メディチ家の紋章』がありました。歴史を遡り、ピサ人がフィレンツェ人を嫌っている“ネタ”を織り交ぜながらガイドしてくれるので、メッチャ楽しく観光できました。
ドゥオーモの正面には、円形の『洗礼堂』が。円形の洗礼堂はイタリアでも珍しいそうです。
さて、『ピサの斜塔』です。砂岩質のやわらかい地層の上に建てたため、地盤沈下により傾いています。3層目を建設している時点で傾きに気づき、傾きを修正しつつ長い年月をかけて建設していったため、バナナのように曲がってしまったのだとか。実は周囲の建物も傾いているそうです。
『ピサの斜塔』に入る前には、荷物をクロークに預ける必要があります。飲み水とカメラ以外は、財布さえ持って行くことができません。クロークは無料です。
さあ、いよいよ斜塔に登頂。またまたツアー特権の優先入場です。
内部はとても狭く、全体が傾いているので、入ってすぐに平衡感覚がおかしくなります。その状態で螺旋状の階段を昇っていきます。多くの人々が昇り降りを繰り返したため、石段は凹み、つるつるになっています。昇る人も降りる人も同じところを通るため、確かに荷物を持っていると危険かも知れないですね。
ゆっくり昇ると余計に疲れてしまうので、途中は休まず一気に頂上まで昇りました。多分、昇りは5分程だったと思います。傾きに合わせて体も傾けると、案外大丈夫かも(笑)。最上部で一周すると、立っている場所によって傾きが異なるのをはっきりと感じますよ。
フィレンツェに戻っても、まだまだ明るい時間です。世界最古の薬局『サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局』で、香水や化粧品、ハーブティや石鹸が売られているのを見学(?)しました。アンティーク博物館のようで、美しく良い香りのするお店でした。
薬局を出ると、道を挟んだ向かい側に『DolceForte – Cioccolato Firenze』というチョコレートのお店があります。試食させてもらったチョコが本当に美味しかったので、ここでお土産を買うことにしました。
特にピスタチオ入りのチョコが絶妙な味で気に入りました。
添乗員さんお奨めの焼菓子も1箱購入し、帰国してから頂いたのですが、お酒がたっぷり、しっとりとして、超絶美味な大人の味でした。あまりの美味しさに通販をしていないかと、ホームページを見ましたが、今のところ現地でしか買えないようです。もっと買えば良かった…。
この日の夕食はフリーだったので、添乗員さんお勧めの『Ristorante Belcore』を予約して行きました。日本ではもう食べられない生肉のタルタルがめっちゃ美味しかったです!
お昼のお店で見せてもらった、ポルチーニ茸も食べたかったなぁ~( ゚¬゚ )
次ページはギャラリー